2008.07.04
この度、当社(玉井隼也:代表取締役社長)と京都大学(清水昌:大学院農学研究科教授)は、「微生物酵素を利用したD-パントラクトンの新規製造プロセス」で第33回(平成20年度)井上春成賞(北澤宏一委員長:独立行政法人科学技術振興機構理事長)を受賞することが決まりました。贈呈式は7月9日に経団連会館にて行われます。
本賞は大学、研究機関等の独創的な研究成果をもとにして企業が開発、企業化した技術であって、わが国科学技術の進展に寄与し、経済の発展、福祉の向上に貢献したものの中から特に優れたものについて研究者および企業を毎年2~3件、表彰するものです。
本表彰技術は、新規なラクトン環加水分解酵素を用いて、ラセミ体パントラクトンから、D-体を得る工業的製造法に関するものです。D-パントラクトンは医薬品原料や飼料添加物などとして需要が高いD-パントテン酸(ビタミンB 5)の合成に重要な中間体です。
京都大学と当社は微生物酵素を用いるD-パントラクトン製造技術に関する共同研究を開始し、京都大学はカビの一種であるフザリウム菌の生産する新規なラクトナーゼがラセミ体パントラクトンのD-体のみに作用することを発見しました。それを基に、第一ファインケミカルは従来法より大幅に簡略化、かつ環境に優しいD-パントラクトン製造プロセスの工業化に成功しました。
本製造プロセスは、本年4月の平成20年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞の受賞に続き、重ねての栄誉となりました。